夢の符丁

昨日ブログには長くなるからカットしたが、夢の中で私がスタンダード曲「あなたと夜と音楽と」を「あなよる」と言っていた。

よく演奏してきたが、そんな省略符丁は一度も口にしたことがない。

演奏家仲間で「酒とバラの日々」を「さけばら」、"Lover Come Back To Me"「ラバカン」などは言う、「あなよる」もいかにもありそうだがない。

私のトリオでは原題 "You And The Night And The Music" を「ユーアンザナイト」と略して言い、夢の中だけの不思議。

 

19歳頃ジャズ勉強中に本で「あなたと夜と音楽と」という曲タイトルに大人の魅力を感じ曲を覚えた。

プロ生活に入る直前、知り合った先輩ピアニストが六本木のジャズクラブ「パッサテンポ」出演で、最初のワンステージだけ「見学」していいよと連れて行ってくれた。

交差点付近のビル5階(だったと思う)、店内に入るとほの暗く、窓には都会夜景と眼下に高速道路、ピアノカウンターに置かれたカンパリソーダの赤・・・初めて体験した夜の大人風景は正にあの曲の世界だった。

 

1934年にアーサー・シュワルツ作曲、1953年のミュージカル映画「バンドワゴン」(フレッド・アステア主演)でワルツで演奏されていたのが印象的で、トリオでも3拍子アレンジで演奏したことはあるが、その後は4拍子でCDにも収録した。

今度、地元ライブで演奏してみようか。