地域に活きる

福井に帰郷して1年が過ぎて地域に馴染んで来た。

音楽を通じて多くの人との出会いから耳にするのは「ジャズを教える人がいない」

 

福井市のアルトサックス奏者、白井淳夫さんは約40年前に東京から帰郷、経験知識も豊富で演奏も素晴らしい。

私が知る限り白井さん帰郷以前にあれほどの演奏家が福井にはいなかったし、ジャズはごく一部のマニア好みの難解な音楽として敬遠されていた。

ジャズの技術や楽しさを教えた功績は大きい。

それでも「教える人がいない」とは。

 

以前も書いたがジャズはクラシックと違って楽曲の譜面もなく、あくまでも個人芸として決まった形がない、教える教わるというのが成立し難い。

私が帰郷してピアノ、余技的に弾き語りもやるからヴォーカル、各レッスン依頼に応えているが、少しは何かのお役に立てているのかどうか。

白井さんの功績に及ぶべくもないが、とりあえず私は音楽の楽しさ深みを届ける役割を負って日々活きる。