「ズ」

福井市のアルトサックス奏者、白井淳夫さんが来月を持ってライブ「シライハウス」の経営者を退かれるが、若手が引き継いでこれまで通り営業継続する。

いかに白井さんが地元に慕われてジャズを根付かせたかを改めて知る思い。

 

私が駆け出し時分に白井さんも東京で演奏活動されていたが、出会いのないまま福井帰郷された。

20代半ば頃だったか、正月帰省の折に岐阜県から帰省していたベーシスト北川弘幸さんから電話で「駅近くのジャズ喫茶で会おう、紹介したい人がいる」、白井さんと初対面だった。

この時は楽器持参なく会話のみだったが、その後東京で活動していた「ロミ&ジョーーカーズ」で福井県武生市(現:南越前市)のコンサートが舞い込んだ。

これは私が出身者の関連なく偶然、白井さんのゲスト参加を願い初共演、噂通り素晴らしい演奏家だと確信した。

記憶が正確ならここから40年のおつきあいが始まったことになる。

 

当時白井さんはある会社勤めをされて請われると演奏される日常だったが、福井FMが開局して番組を持たれた。

やはり「ロミジョー」で来福し番組出演、白井さんは地元評価高まり35年前に「シライズ・ハウス」オープン。

いつしか「ズ」は消えて「シライハウス」として現在に至る。

昨年帰郷した私にすれば、白井さんの功績の大きさにひれ伏す思い「えーい、ズ(頭)が高ーい」常に変わらず。