東京時代、共演者は日々違ってライブ店によるブッキングで誰がリーダーと決まっていないことも多かった。
メンバー集合してから進行役を決めて選曲や曲間のトーク担当、こういう即興的なステージはジャズのセッション的楽しさがある。
それと違って、事前に選曲構成を練り共演者とのリハーサルありのステージもあったが、そうしょっちゅうでもなかった。
それが福井に越して以後日常になった。
頂く出演のほとんどが私が主で、演奏のみならずステージ全体をお客様にお楽しみ頂く構成を考える。
何かテーマを決め因んだ選曲とトーク、この発想は昭和のテレビ、ラジオによる影響が大きい。
小学生時分に映画放映と寄席中継が大好きで、バラエティー番組「夢であいましょう」「シャボン玉ホリデー」など大人の娯楽を背伸びしながら楽しんだ。
毎回何かのテーマを軸に、音楽とトークに笑いも交えて展開、ラジオ番組にも共通するこういった昭和の楽しみは時代を越えて私のステージに活きる。