ラテンナンバー「ベサメムーチョ」「ある恋の物語」「キセンセラ」「キサスキサス」など、少年期にギターで覚えたがピアノ演奏は東京へ行ってから。
ピアニストとしての始仕事はホテル、ジャズやポピュラー曲の演奏は楽しくさして戸惑いもなかった。
このバンドリーダーと別のホテルに移ったが短期間で終了することになった。
リーダーは優しい方で、私が初心者で仕事のつてもなかろうと知り合いを当たってくれた。
「ホテル関連はダメだったけどキャバレーに空きがある、やれるかい?」と。
「やれるかい」の意味も分からず、ホテルがこなせたから楽勝だろうと受けた。
初めて行ったキャバレーは、リーダーがアルトサックス、ピアノ、ベース、ドラムの編成。
ホテルと大きな違いは、ホステスが居てお客とダンスするのでラテンナンバーが多く、曲は知っていてもピアノバッキングが全く分からず戸惑った。
ステージ降りた途端にリーダー厳しい表情で「お前ラテン弾けねえのか、あんなんじゃ俺は吹けねぇんだよ」、”楽勝”吹っ飛び全身緊張。
長くなるから明日に続く。