崩す

昨日書いたフェイクは和製英語のようだが、歌のメロディーを個人の自由意志で崩す意味でメロディーフェイクなどと言っている。

ジャズにおける重要な要素の一つブルースは「南部の黒人による自然発生的」とされ、きまったメロディーがあるようでない。

元は自由勝手に歌う民謡だったようだが「12小節の基本3コードで繰り返す形式」が定着し、ジャズやロックの重要な要素となった。

これと似ているのが邦楽の都々逸、7-7-7-5の歌詞を譜面に書けば8小節になる、節(メロディー)もなんとなくおきまりがあるようで個人の自由。

あえて邦楽とジャズの共通点を挙げてみたが、現代の大衆音楽として違いはある。

 

明治以降に西洋クラシック音楽に日本の伝統音楽を融合させて唱歌や歌謡曲など発展させた中で、崩す要素はごく部分的で基本はメロディー通りが良しとされる。

昭和歌謡のベテラン歌手がヒット曲を崩すと「元通り歌って欲しかった」と言う人は多い。

欧米の歌手が自身のヒット曲を崩しても味わいになるのは歴史文化の違いだろう。

一方、グレンミラーやビートルズコピーバンドなどは元と全く同じなのが良い。

 

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