雑味

先日の「銀座スウィング」で久々にギターの宮ノ上さんと共演、ギターとピアノは双方コード(和音)が弾ける楽器なので互いに音のぶつかりに気を遣う。

ディキシーのバンジョーやスイングスタイルのギターは、バッキングが4拍均等にコードを弾くが、短く切ることとモダンジャズほど音遣いが複雑でないから問題ないんだと思う。

楽器演奏する人以外難しい話しかと思うが、とにかく、ジャズのコードの音遣いは自由で即興的要素があるだけに、アンサンブルで周囲の音を気にせず自己だけの意識ではいけない。

ただし歴史的名演の録音もよく聴くと音のぶつかりはあるが、瞬間的なことで気にならずジャズの味わいとされる。

名人の音は少々ぶつかっても雑音でなく楽音で、通常リスナーとして重箱の隅つつくような聴き方はしない。

 

そういえばビデオが一般に普及した1980年代、往年洋画アラ探し話をよく耳にした。

ローマの休日」でスペイン広場で数分の会話シーンで時計が2時間も進む

「シェーン」の荒野遠景に路線バス映り込み

何の映画だったか、フレッド・アステアの相手女優が踊るシーンでスカートからキュロットに替わる、などなど。

こういう雑味に人間的魅力を感じでしまうが、AIはどうなんだろう。

 

7月-8月スケジュール