福井に帰郷して知ったことだが、地図上範囲が明確に示されない地域名が存在する。
田んぼで隔たる集落を幾つか統合した地域名称として歴史は古く、明治時代となって市町村区分、その後の合併など経て現在も残る。
なので現在の町境をまたぐ地域名がUターン当初は不思議だったが、最近その意味が分かった。
昨日そんな地域名称のひとつ北横地地区(坂井市丸岡町)のお祭りでの演奏、区長が高校同級生の縁。
学校は違ったが50年余り前、彼はギター私はベースでハードロック、演奏前に懐かしい話しに花が咲いた。
この集落の伝統神事「表児の米」(ひょうごのこめ)が行われる会館で、子供からお年寄りまで床にゴザを敷いてお座りに、足の負担がある方は椅子に。
特に曲目は決めずお客様の様子を見て、演奏、弾き語り、トークの40分。
お子さんが飽きてしまわないかの不安もあったが、皆さんよく聴いてくれ、ラストは手拍子で盛り上がり、とても楽しいひとときとなってほっとした。
長い都会生活から郷里に戻って2年、自然豊かな環境で音楽と共に暮らせる喜びはより増している。