以前、二胡共演で「葡萄熟了」(プータオシューラ)という曲を演奏したことがある。
新疆ウイグル自治区の伝統曲が元だそうで、メロディーに中央アジアの味わいがあった。
それに比べて二胡曲「草原情歌」や「賽馬」(サイマー)などは日本民謡と共通する親近感あり、中国の広さを感じた。
テレビで見たことしかない中央アジアだが、街行く人がアジア系と白人系、宗教や文化が交差する不思議を感じる。
伝統的な弦楽器はスプーン形で、イラン系のドタール(2弦)やセタール(3弦)と酷似。
この形状はチベットの弦楽器ダムニアンも同じ、知識だけで何十年も過ぎ現物と出会いは昨年、福井県勝山市だった。
レッスンで伺う「ドゥルク・チェ・チェ」がブータンとの縁がありそこで。
スプーン型弦楽器は古代ペルシャで発祥し、ヨーロッパでマンドリン、インドでシタール、中国と日本で琵琶へ発展したそうだ。
壮大なロマンを感じる一方、世界はなかなか難しい。