いい・良い

昨日、松岡のカフェ「芭里音」(バリノン)レッスン、皆さん来月の発表会に向けて緊張を口にされる。

特に始めて経験される方「出ないで良い理由ないかと」「グランド(ピアノ)の譜面台の位置が家より高くて緊張します」など、お気持ちは察する。

私から「クラシックのように譜面通り弾く音楽と違い、ジャズはミスも味になる」「アドリブは少々間違っても聴いている人には分からない」と。

「いい加減といい加減」片方は良いと書く、アクセントは「いい」後上がり「良い」後下がり。

ミスばかり恐れると勢いや情感が出ない、しかしミス回避の繰り返し練習は面倒がらずにやる方が良い。

AI発達の今にあってミスは古来変らぬ人間らしさを感じる、ジャズはそこも魅力。

即興演奏のバンド・アンサンブルでは時にハーモニーの音がぶつかる瞬間もある。

サラ・ヴォーン(有名歌手)のライブ録音、ピアノ間奏中にゴトッと異音はサラがマイクスタンドを倒した、その後にサラ「歌をダメにしちゃった」とアドリブで歌い見事、こういうハプニングはジャズファンの貴重お宝。

こういう名人エピソードが生徒さんの緊張緩和にならないとは思うが、発表会に向けて失敗も良い加減で楽しまれることを願う。

 

1月-4月スケジュー