クラリネット今昔

昨日、横浜駅に近い「俺のフレンチ YOKOHAMA」に、クラリネット名手 谷口英治さんと、ベース山本裕之さんで出演。

谷口さんとは、北村英治さんのライブでご一緒することがあるが、「俺の」シリーズでの共演は初。

仕切り役お任せで選曲もトークも、勿論演奏も、さすが中堅の安定感あり。
それに、若手ながら山本君のベースが安定サポート、ドラムレストリオが凄く心地よくスイング。
各ステージに1曲づつ私の歌を交えて、20分ステージがあっという間に過ぎる。

谷口さんは演奏の実力も素晴らしいが、学生などへの指導力も優れており、現在演奏活動をする若手ジャズクラリネット奏者のほとんどが彼の門下生である。

ジャズ史の中で1950年代以降、モダンジャズと呼ばれるスタイルが主流となってくると、スイング時代は花形楽器だったクラリネットは斜陽となる。

昭和のジャズクラリネット奏者といえば故人となられた、鈴木章二さん、藤家虹二さん、そして86歳にして現役バリバリの北村英治さん、お三方共に私が小学生の頃、ラジオ、テレビで知っていたほど有名人だった。

ではあったが、ジャズのがモダンスタイルへの偏重が強くなり、テナーサックス、トランペットが主流、当然、クラリネットを志す人は少なくなった。

先に挙げたお三方の次世代にあたる花岡詠二さんは、「私の世代でジャズクラリネットを目指す人はほとんどいなかった」と言い切るほど、斜陽の時代が長かった。

世の中の偏重がなくなった今は、ディキシーランドジャズやスイングのスタイルを好んで演奏する若手クラリネット奏者も多い。
そんな一人で20代の宮崎佳彦くんと来月「俺の」シリーズで初共演予定、こちらも大変楽しみである。

さて本日明日はお休み。あいにくの雨だけどぶらり出かけてみようかと。
なので明日のブログはお休みします。