落語東西

昨日、「俺のフレンチYOKOHAMA」、レギュラートリオ、酒井一郎氏、八城邦義氏との演奏の休憩時間に落語の話になったので、ブログに書いた上方落語家、桂春団治さん訃報の話をしてみた。

やはり東京生まれのお二人には、その名を聞いたことはある程度の認識だった。

八城くんは現在56歳だが、子供の頃は上方落語の存在すら知らなかったと言う。
「落語は江戸のみで上方は漫才と思っていた。三枝(現:文枝)や仁鶴の出現も落語家風名前のお笑いタレントとしか感じていなかったが、その後に上方落語というものを知った」

かつての東京人がこれほど上方芸能に馴染みがなかったのかと、今更ながら驚いた。
もっとも落語そのものが東京生まれの人でも馴染まぬ人もいるから、当然かもしれぬ。

40年余り前、三枝(現:文枝)、仁鶴、さんま、漫才の横山やすし西川きよし、などがテレビを通じで全国的な人気となり、その後、昭和の終わりにかけて漫才ブームがあった。

当時、上方古典落語の桂枝雀さんが破天荒な芸風で爆笑王として一世を風靡、東京でも歌舞伎座で独演会を開いたほどの人気ではあったが、それでも東京人の落語認識としては馴染みが薄かった。

その時代以降、多くの関西お笑い芸人がテレビで全国的人気となって、関西言葉も日常に溢れるようにはなっていったが、落語の東西事情は以前とさほど変わらぬように感じている。

今もって東西芸能の違いが歴然とあることは、日本文化の幅と深さを感じて面白い。

さて、本日は東銀座「俺の揚子江」ランチタイムソロ演奏。
新橋方面に移動して、俺のイタリアンJAZZ」にヴォーカル飯田さつきさんと二人出演。