今月末日と来月、大井さんリーダーでの水森亜土さんのライブに向けて。
大井さんとは旧知の間柄だが普段共演することはないので、事前にこういう曲はどうかとメール添付で音源を送ってくれた。
私は普段全く手がけぬビバップナンバーなどがあり、気持ち的にも好みとは言えない楽曲なので、それを正直に伝えた。
快く理解してくれて、お互いが楽しんで出来る選曲でのリハーサルとなった。
若手の頃は、何でもトライしてみようと様々なスタイルをやってみて、自分の好みがどうしてもこれというところで現在に至っている。
私の場合、ピアニストでありながら器楽的ジャズ曲を好まない。その傾向は弾き語りを始めた40代に更に顕著になった気がする。
以前もブログに書いたが、「鼻歌で歌えるような曲」ばかりを好む傾向が強い。
ジャズヴォーカルにおいては、器楽的楽曲、或いは楽器アドリブのコピーに歌詞をつけて歌う「ヴォーカリーズ」というのがあって、若手の頃にジャズコーラスグループで真似事をやったことがあったが、正直、個人的には好みではなかった。
若手の頃に様々なスタイルにトライした中でストレスを感じたことも多々あったが、演者自らが心地良い緊張を持って表現出来ることが、聴き手にも伝わる。
現在、自らの音楽に対しての試行錯誤はおれこれあるが、日々の演奏がストレスフリーなことはありがたい。