♪空にさえずる鳥の声、嶺より落つる水の音～♪ と歌われるのは古い日本歌曲「美しき天然」。スーパー銭湯でも「天然」の文字があるとありがたい、のだが・・・。
あるイベント関係者から「駐車場確保のために、水森亜土さんの車種とナンバーを教えて下さい」と連絡を受けて、亜土さんに電話。
御本人「車を買い替えたばかりで覚えてないから、ちょっと待ってね」と、携帯通話したまま移動し、「今、車のとこ。えーっと、車の名前ってどこに書いてあるのかなぁ？」
私が「車体の後ろに書いてある文字を読んで」と言うと
「えーっとね、はいすつ、あ、はいしゅつガスきせい、てきごう・・・」
「えっ!?、それは貼ってあるシールでしょ！じゃなくて、アルファベットの文字が車体にあるでしょ！」
「あ、ある、これかあ、えーっとね・・・・」
ある地方で、亜土さんとトリオのライブは靴を脱いで上がる会場だった。
演奏終了しベーシスト酒井氏が楽器を車に積み込もうとしたら、靴がない。
私とドラマーは脇の棚に置いたままあったが、酒井氏は「玄関の端に脱いだはず」なのにない。
我々とスタッフ、会場オーナー夫妻が総出で捜索開始。
亜土さんは残ったお客様にサインしながら、「どうかしたの？」。
事情を話すと「あらぁ、それは大変ねえ」と。
２０分ほど探しまくって、スタッフさんが「あっ、これですか!?」と、厨房脇の小物入れから発見。
全員「一体誰がこんなところに？」と佇んでいると、厨房を片付けて出てきたコックさん「皆さんどうしたんですか？」。
事情を話すと「あぁ、開演前に亜土さんが何か入れてたけど、靴でしたか」。
全員「エーーッ！」 な、なんと犯人は・・・！
御本人に聞くと「あ、お客様が来たら靴で一杯になると思って、誰のか分からないけど片付けといたの」と、ニ～コニコ笑顔。
誰一人怒る気もなく全員脱力感に包まれた一夜の騒動。
亜土さんの天然由来成分の話は枚挙にいとまがないが、また、その内。
さて本日は、銀座ジャズ＆バー「エムズ」、ソロ出演。
