演奏家と肉体

昨日、銀座ジャズ&バー「エムズ」、ベース山口雄三さんと。
店主&歌手・影山ミキさんと、先日亡くなられた高橋伸寿(たかはししん)さんの思い出話、と言ってもしんみりムードではなく、ジャズヴォーカリストとしての楽しい話をあれこれ。

さて、本日明日と、久々の2連休、週末には3連休もあり。
仕事があってなんぼの演奏家とはいえ、このところゆったり休むことがなく、さすがに身体は疲れが溜まっていた。

幸い風邪もひかずに来れたので、この数日でリフレッシュしたいと思う。

やはりピアノ演奏から来る、腕、親指の関節などの疲労感は大きいので、とりあえず今日はピアノ練習も休む。

楽器演奏家として日々の練習は欠かせないし、複雑で技巧的、例えば手の込んだ早いフレーズや派手な表現などは、自身の感情表現+客受けにおいて不可欠である。

少々の疲れが肉体的でも精神的でも、演奏で人前に出れば気の張りで忘れることが出来て、いつも通り演奏し、客受けすれば自身の気分も高揚、それでまたお客も更にヒートアップ、この相乗効果がライブの醍醐味だ。

とはいえ、日々の繰り返しによって楽器演奏が肉体を酷使していることを実感する演奏家は多い。

私とほぼ同世代の旧知の名ジャズギタリスト氏が腱鞘炎でしばらく活動休止と聞いて、私も身体を上手く使ってかないとと思う。

先日、そんな話を北村英治さんとしていて、「過去、腱鞘炎とかなかったですか」とお聞きしたら、「うーん・・・、僕はそういうのって今までなかったねえ」
と、こういう方もいらっしゃるから、まあ、人ぞれぞれなんだろうけど。