美人

コール・ポーターの「ビギン・ザ・ビギン」を北村英治さんはアーティー・ショーのアレンジで演奏している。

トークでほぼ毎回「アーティー・ショーって人は奥さんが女優のラナ・ターナー、その後がエヴァ・ガードナー、すごい美人ばかりですよね」。

いずれも1940年代に大人気だった女優で、うんうんと頷くのは私よりひとまわりは上の世代。
 
私もエヴァ・ガードナーは映画「ショーボート」で記憶していたが、ラナ・ターナーは知らなかった。
先日、テレビの番組情報でラナ・ターナー主演映画を見つけて留守録して見た。

1946年、米映画「郵便配達は二度ベルを鳴らす」。
内容はサスペンスだが、確かにすごい美人女優だ。
 
ラナ演じるのは若い美人妻だが夫は初老、かなり年の差ありで夫がギターをつま弾いて”She’sfunny that way”を口ずさむシーンが何度かある。

歌詞♪こんな俺に惚れるなんて、彼女は変わってる♪
「あぁ、成程~」と思わずにやり。

水森亜土さんもよくこの歌を歌うが、女性が歌う場合はSheがHeに変わる。

遥か昔の映画でこういう馴染みのスタンダード曲と出会う瞬間、時空を超越したような現実感を覚える。
 
意外なジャズ曲の楽しみもあったが、これで北村さんのトークに力強く頷ける・・・などと、そのトークを10年前から聴き続けての今かい!であるが。