チグハグ

昨日、ハモることでミスの話を書いたが、歌手と伴奏者ということで言えば、伴奏する演奏者は譜面を見るが歌手は人前で歌詞や譜面を見ないのが普通。

アレンジなどを記憶して人前で歌うが、プロとて人間である以上完璧にいかぬこともある。
 
随分以前、水森亜土さんから聞いた話。
あるコンサートのリハーサルが延びて開場時間が迫った。
焦る舞台監督を見かねたトリの某有名歌手、「俺はバッチリだからやらなくていい。リハ終わろう!」。
居合わせた亜土さん、その先輩を「かっこいいなあ」と思った。

本番で某有名歌手、フルバンドと歌がチグハグで大変だったそうで、亜土さん「やっぱリハはやんないとだめね~」。

東京に在住していた米国人歌手、ある曲をある録音通りに再現ということだったが、当日そのアレンジを覚えてくれというのは、少々乱暴な話だった。
楽屋で録音を聴いて譜面を説明して、リハではなんとかなったが、本番はバンドと歌がチグハグに。

ピアノを弾いていた私は「あ~まずい!(汗)」という記憶はあるが、どうやってエンディングに持って行ったのか覚えていない。

ジャズはきっちりしたアレンジがなければ何が起こってもなんとかなる音楽だが、アレンジが譜面に書かれている場合、その通りにいかないとチグハグなことが起こる。

さて、本日、池袋「ばがぼんど」に出演。
歌と伴奏が常に一体のソロ弾き語り、チグハグなことはまず起こらない。