苦い思い出

"Baby Face"は、1926年、作曲ハリー・アクスト、作詞ベニ・デイヴィス、お古い曲。

最初に聴いたのは子供の頃、アメリカンポップスでブライアン・ハイランドの歌。
「ビキニスタイルのお嬢さん」が大ヒットして、それとそっくりなイントロとリズムで「ベイビーフェイス」もヒットした。

プロとして初めて演奏した時の苦い思い出がある。

20年近く前になるが、水森亜土さんとのテレビ出演で歌手のマイク真木さんが共演、「ベイビーフェイス」を私のトリオで伴奏することになった。

マイクさんが「譜面がないんですけど」とおっしゃるので、私「あ、大丈夫ですよ」と、ベーシスト氏にささっとコード進行を書いて渡し、私は何も見ずにいけます、と。

リハがあったかは記憶してないが、とにかく本番生放送。

ジャズ演奏家の多くは、やったことがなくても知っている曲は演奏出来ることがあって、実際それが幾度もあったので、今回もいけるだろうと。

コード進行がシンプルな曲というのは、似た曲とごっちゃになりがちという落とし穴。
ベーシストに書いたくらいだから歌の部分は間違わなかったと思うが、アドリブでコード進行を間違えた、しかもテレビ放映されて・・・、未だに悔やまれる。

20年近く経って、このところ、この曲やってみようとアレンジを考えている。

さて、本日は「俺のグリル&ベーカリー大手町」に、クラリネット名手、谷口英治さんとデュオで出演。