高校の音楽の授業(確か1学年だけだった)でお年を召した先生、「黒板に書く曲をノートに写しなさい」と。
写し始めて2~3小節目で「あ、『若者たち』か」と分かった。
まだポップスなど教科書に掲載される時代でもなく、生徒を思ってのことだったのだろう。
この曲は中学時代にギターを弾いて兄たちと歌っていたし、譜面も書き慣れていたので、先生とほぼ同時に書き終えて鉛筆を置いた。
この後がいけなかった。
先生、突然私を指さして「きみ、書かないで何してるんだ!」。
「もう書きました」と言うと、「なにぃ」と私の所に来て譜面を見て、
「他のクラスのを写したな。そんなに早くかける訳がない」と、こうだ。
本当に今書いたと訴えても先生半信半疑、その後、先生のピアノで皆で歌ったが、バカバカしく腹が立って仕方ない。
終了を待って先生のところに行き、「サビのコードですけど、♪だのに―、ここはC、次の♪なぜ~、ここE7なんです。先生はCのままですけど」とピアノを弾いて見せた。
先生、ちょっと黙って「あぁ、そうか」と一言。
と、今でも妙に鮮明に記憶しているから余程悔しかったのだろう。
さて、本日は池袋「ばがぼんど」ソロ出演。