「俺の」シリーズ出演を頂いて4年になるが、それ以前の仕事になかったことが幾つかある。
先ず、イベントや旅の仕事以外で朝から家を出ることはなかったが、ランチライブで午前中から出る、しかも夜まで通し出演だと丸一日仕事。
掛け持ちも過去なくはなかったが、これほど頻繁ではなかった。
そして、なによりお客様も出演者も一様に若手であること、と、これはこちらが年取ったからなのだが、50代後半まで同年代から上のお客様ばかりの演奏会場が多かったので、突然場違いな所に来た感じもした。
などなど過去になかったことがあったが、それらに慣れてしまえばそれが当たり前となるどころか、逆にそこに遣り甲斐を感じている。
「過去になかった」ことは時代が前に進むからなのだが、その中にあって自分の好きなお古い曲ばかりをやっていられること、それがなにより遣り甲斐とモチベーションになっている。
伝統技術の職人さんが、時代に左右されることなく営々と仕事をされていることに重ねてみたりするが、「自分はそれほどのものでもない」と、ただ好きな曲を演奏することだけ、その場を頂いていることがとてもありがたい。
さて本日は、銀座「俺の割烹」「俺のフレンチ銀座コリドー街」、2店舗にソロ出演。