「割烹」の1回目、スタッフさん「すいません、お客様まだお一人もいらしていないんです」と。
お店には申し訳ないが、お茶っぴきでの演奏はそれなりに気分良いのである。
お客様への気遣いなく、思い付くまま「あぁ、好い曲だなぁ」と自己陶酔しつつ切れ間なく20分間。
その「割烹」もその後ほぼ満席で、「リンゴの木の下で」をいつものように英語と日本語で弾き語った。
ステージ終えると若い女性スタッフが、「さっきのリンゴの何とかって、すごくいいですね!初めて聴きました。」
曲名を告げて、1905年にアメリカで作曲、昭和12年に日本でヒット、その歌詞だったと言うと、「えーーっ、そんな昔の歌なんですか!」と驚いて、「もう一度曲名を教えてください」と。
サラダドレッシングCM使用の認識はなかったようだが、この曲、このところ、妙に受けが良い。
私世代は子供の頃から知る曲だが、若い方は初めて聴いて好いと感じるのは、曲の素晴らしさか、日本語の魅力か、はたまた私のピアノと歌の・・・という思い上がりは置いといて、特別なアレンジも工夫もなくやってる本人は分からない。
「お茶っぴき」とはお客様不在の状態