モダンタイムス

このところトリオでの曲を増やそうとアレンジしている。
通常はピアノのみでアレンジして本番で演奏しているが、パソコンの譜面作成ソフトにベースとドラムを入力してカラオケを作り、これにピアノを合わせて諸所手直し。

リズムで「ジャズ」を選べばスイングになるが、実際の人間の演奏とは違う。

その違いというのが、駅アナウンスの機械音声と駅員の音声の違いと言うか、私としてはそれよりも大きな違いを感じるが。

ピアノだけならまだしも、弾き語りとなると譜面を見ながら勢いある表現をすることが難しく、体に覚え込んでから本番が望ましい。

普段の仕事ではトリオのリハーサルもなく本番が多いので、私に迷いがあってはいけない。
と言っても、そこはジャズ的即興で大抵はなんとかなるし、時にそこに勢いが生まれて良かったなんてこともある。

「良い加減」と「いい加減」の線引きが曖昧なのも、ジャズの極めて人間的な面白さ。

機械と人間で思い出すのがチャップリン映画「モダンタイムス」
制作されたのが1936年、既に機械に支配される人間の未来を描いているが、いつの時代も利便性と人間らしさのバランスとりながらの世。

因みに、よく演奏する「スマイル」もこの映画だった。