シー調

昨日ブログに書いた「スターダスト」、私世代ではテレビで覚えた方も多いと思う。

テレビバラエティー番組「シャボン玉ホリデー」のクロージングテーマとして毎週使われていたからで、ザ・ピーナッツ(双子のコーラス)が歌の後半から歌い出すと、クレージーキャッツハナ肇さんが登場してコメントし、3人が去ってバックに流れるのがやはりスターダストで、ギターデュオ「ロス・インディオス・タバハラス」の録音だった。

 

ブラジル先住民の兄弟で、メキシコなどのラテン曲とアメリカのジャズ曲を当時ムードミュージックと呼ばれた演奏で人気だった。

私が小学生か中学生かの時に来日してテレビ出演を観た。通訳のインタビューに答えていたが「ギターは友人の手作りだ」と、そこしか覚えていない。

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この「スターダスト」はキーがAで演奏されていたが、中学生の時にギターで弾いたのはCだった。

ピアノでも弾いてみようと楽譜を買ってきたらこれもC、黒鍵を使う頻度が少ないので弾き易い初心者向けの譜面だった。

すっかり「スターダスト」が弾ける気になっていたが、ジャズではD♭が常識と知って愕然とした。

黒鍵を多用するキーで初心者はかなり難しい、プロ駆け出しの私はメロディーを弾くのも大変でアドリブとなるとしどろもどろだった。

昔、調子いいが中身がない人のことを「シー調」と言った。

語源はバンドマンによる「調子いい」の逆さまらしいが、「Cなら何でも弾けるが実際のキーだと弾けない」=「口ばっかり」の意味もあると思う。