思い出して「低音の魅力」シリーズ4。
中学2年(1969年)頃、町の電気屋さんがステレオ新製品の紹介を近所の公民館でやるという、それが「ビートルズのレコードコンサート」と聞いて同級生と行った。
2階のちょっと広い部屋にパイプ椅子が並んでいて、正面にデンと新品ステレオ。
電気屋のおじさんがあいさつしてステレオの説明開始。
「後ろの席の方は前に来て下さい・・・、はい、ここんとこ、穴が開いてますね」
手で指したスピーカーの下部分にぽっかり穴。
「ここから低音が出ます、このステレオの凄いとこをお目にかけます」
レコード(イージースニングか何かだった)をかけて、しゃがんでマッチを一本擦って、スピーカーの穴にかざすと炎が揺れた(イラストは記憶によるイメージです)。
「見えますかぁ!低音がこれだけ出てるんです!」
客「おー」。
説明はこれしか記憶ないが他もあったんだと思う。皆さん席に座っていよいよビートルズ。
レコード盤にカートリッジ(針)を置く音が「ボッ」、そして、結構な音量で自慢の低音もズンズン響く。
次のレコードに替えて「次は〇〇です」と紹介し針を盤に落とすと「ボッ」。
次のレコードを準備しながら「針置く音がどうしても出てしまうので、すいません」
すると私の友人が手を挙げて、「最初にボリューム下げておいて上げると音がしません」、音量下げて針を置きすぐ上げると解決、私もうんうんと頷いた。
「あ、やってみます」、中学生の意見を素直に聞いてくれるおじさんだった。
ボリュームを下げレコード盤をターンテーブルに置き、なんと、ここでボリュームを上げてカートリッジ(針)を置いたから、「ボッ」。
おじさん「やっぱりしますねぇ」苦笑い
私と友人「・・・」
その後もボッ付で楽しんだ。