本日は銀座「スイング」で私のリーダーセッション。
共演予定だったクラリネット熊倉未佐子さんが、先日コロナ感染者発生した場所にいたことで本人から休演辞退の申し出あり、ギター入りカルテットでのライブとなった。
熊倉さん本人がSNSなどで報告し私にもメールが届き、検査結果は「陰性」で「濃厚接触者に該当せず」でひと安心。
映画と音楽1―蛍の光
シリーズ「言葉」での「往年映画タイトルと曲名が違う」のしばりを無くし、新たに「映画と音楽」に因んだ話題を書かせて頂きます。
1940~50年代の映画に強い興味を持ち始めたのが小学4~5年生の頃で、唯一の情報源はテレビ。
東京に来て以後はテレビの他、名画座(映画館)の往年作品300円2本立て上映も、更に家庭用ヴィデオの普及によって多くの作品を知るようになった。
映画「哀愁」(”Waterloo Bridge”1940)と「蛍の光」(映画では「別れのワルツ」”Farewell Waltz”)の演奏シーンが忘れられない。
戦時下のロンドンで出会った英国将校(ロバート・テイラー)がバレリーナ(ビビアン・リー)に恋する。
レストランでのディナーに時も忘れて語り合い、閉店時間も迫りオーケストラの「別れのワルツ」でチークダンスを踊る二人。
演奏中に楽団員が一人また一人と譜面灯のろうそくを消してステージを去り、最後にヴァイオリンが切々とメロディーを演奏し終わると、ほの暗い店内の窓にロンドンの夜景が映え、二人は・・・。
あぁ、もうダメ、思い出すとたまらん、これで恋に落ちないわけがない、40年代ロマンチシズムここに極まれり。
結婚を誓い将校は出征、戦死の知らせに打ちひしがれた女性は過酷な生活を送ることに、しかし男性は生還して再開するのだが・・・前半の「蛍の光」で見る方も夢見心地にさせてくれた分、後半の悲しみがより深かった。
同じ「別れの曲」でもショパンだったら印象が違っていただろうが、「蛍の光」だったことは日本人としても他の映画音楽と一味違う記憶として残る作品。
明日はライブレポにてシリーズお休み、明後日「映画と音楽」更新させて頂きます。 本日★銀座「スイング」高浜和英セッション