映画と音楽55-水泳女王

昨日”また今度”と書いたトランペッターのハリー・ジェームスが役者として出演する、映画「世紀の女王」"Bathing Beauty"(1944)。
主演女優エスター・ウイリアムスは元全米水泳選手権優勝者で、やはり主演作の「水着の女王」(1949)"Neptune's Daughter"と記憶がごっちゃになっているので、もし間違っていたらすみません。

 

冒頭いきなり有名ラテンバンド、ザヴィア・クガート楽団でスタートする。
女子学院を舞台に筋は覚えていないが、忘れられないのがハモンドオルガンのエセル・スミス演奏する「ティコティコ」"Tico Tico No Fuba"。
ラテン曲として有名で、タイトルは鳥がチョコチョコ動く意味なのでアップテンポで演奏されることが多く、私も若手の頃に演奏した。
このシーンが印象に強く、ハリー・ジェームスが演奏したのかどうか覚えていない。

 

映画「水着の女王」は更にシンクロナイズドスイミングの見せ場が凄い。
真上から水面水中とあらゆる映像を駆使、噴水にあがる炎、これでもかの見ごたえに口は開いたまま目は釘付けだった。

MGMミュージカル集大成の映画「ザッツエンターテインメント」(1974)に紹介された映画「百万弗の人魚」(1952)"Million Dollar Mermaid"では、カラー煙幕をバックに空中ブランコ、アニメのトムとジェリーも一緒に泳ぐ。

f:id:nemannekenarui1955:20210129051913j:plain
ハリウッドに巨大プールを作って撮影されたそうだが、CGなどない時代に大勢の人と規模の凄さで夢の世界を出現、ハリウッド全盛期の凄さを物語る映画。