一昨日の「金津創作の森」コンサートはかなり好評を頂いたようだ。
演奏した「砂山」は日本の童謡で、二胡奏者チェン・ミンさん共演でアレンジしたのが20年余り前。
子供時分から好きだった短いメロディーを、ジャズ、ボサノバ、ちょっとロックなどなど複合し膨らませた。
かなりの回数演奏し過去私のトリオでも幾度か手掛けたがしっくりこなかった、多分、東京時代は二胡アレンジ再現が頭にあってピアノ音楽として不要な音も詰め込んでいたのかもしれない。
それが昨年福井に帰郷して何か変わったように思う。
アレンジに苦労し3ヵ月ほど要し完成した時に、譜面に向かい常に描いた浜辺イメージが子供時分から馴染んだ郷里「浜地海岸」だったことに気が付いた。
今回の演奏が心地よく感じられたのは、心象風景が身近な現実になったこともあろうか、以前より納得出来た気がする。
「砂山」は北原白秋が新潟訪問で書いた詩に2曲別のメロディーがあるが、私が演奏するのは中山晋平作曲。
かなり前になるが、チェン・ミンさんとの新潟市公演で主催者が浜辺に建つ歌碑を案内してくれた、その時日本海でつながる郷里の浜を想った。
音楽は聴く人それぞれの心象風景に重ねてくれたらと思う。