今月予定のカフェ・サジスペース「自画像の音色Ⅱ」は東京時代の語りと演奏。
第一部は駆け出しから20代半ば過ぎ頃にスポットを当てる。
ポップス系演奏家なら同世代のお客を対象とした活動になろうが、私の場合最初から大人。
1970年代後半の40~50代、進駐軍とジャズブーム、テレビ普及前で映画が最大の娯楽、社会人となって昭和高度経済期をモーレツ(流行語になった)に牽引した世代。
ジャズソングや映画音楽のリクエストもかなり熱い想いを感じた。
私よりもうんと年上だったが、少年期から生まれる前の洋楽や映画好きだったのが幸いしてリクエストに応えられる曲は多かった。
かなり喜ばれて「若いのに良く知ってるね」と。
しかし限られた時期に流行って耳にしなくなった曲を知らなかったりする、「若いから知らないんだね」なら穏やかだが「プロなのに知らなのか」のお叱りも。
いずれにしろ悔しいから帰宅して譜面を探す。
今ならネットで瞬時に資料は得られるが、当時は譜面も音源も手元にないと何日もかかった。
そうやってかなりの数覚えたが、今は演奏しなくなって忘れた曲も多い。