訃報と思い出

40年近く前のこと、帝国ホテル東京のレストランに若手グループで出演、初回ステージを終えるとヴォーカル女性が「財津一郎さんがお客で来てる」

ピアノの私は客に横向きで気づかなかったが、ならばとベーシストにコード進行のメモを書いた。

"Rock-A-By Your Baby With A Dixie Melody"

和田誠さんの著書に「財津さんは少年時代アル・ジョルスンに憧れ、ミュージカルを目指し九州から上京」とあった。

アル・ジョルスンは20世紀初頭ジャズ創世記の歌手で、1920年代にミュージカルスターとして後にスタンダードとなる歌を多く歌った。

若き私はその1曲を喜んでもらえるかと演奏、財津さんを凝視出来ずちら見、少しこちらに視線を向けてくれた程度だった、と、それだけの話。

 

私世代だと「てなもんや三度笠」以来コメディアンの印象が強かったが、晩年ピアノ買い取りCMで歌い踊る姿にアル・ジョルスンへの憧れを感じた。

と言う勝手な思いが間違いないかネット検索したが情報得られず、記憶を信じて更新。

 

10月ー12月スケジュール