福井帰郷した翌年2022年春、河合公民館からジャズ講座を依頼されたのがきっかけで、幼稚園時代の先生と60年ぶりの再会。
なんと私がピアノを弾く最初のきっかけがこの先生だと知った。
母からは町にオープンした電気オルガン教室が最初と聞いていたが、実は左利きの私を右手で箸を持たせたいと先生に相談、両手使うピアノをやってみたらと。
再会の偶然と記憶のない事実を知った驚き、話が広がり地元新聞社の取材も受けた。
それからは私のコンサートや講座に足繁くお越しになり、再会の話は地元新聞でも取り上げられた。
つい先日の東京滞在中訃報が届き、昨日お別れに行った。
享年87歳、遺影がなんと新聞記事の写真、ご家族「一番良い笑顔だったんで新聞社にお願いして頂きました」
先生の晩年に少しでも楽しみとなったことはありがたく、感謝、いっそう音楽に励みたい。
2022年6月14日 福井新聞