相性

昨日、銀座「エムズ」。共演ベーシスト小林真人さんとは、北村英治さんとの「スイング」でいつも共演しているが、つきあいはかなり長い。
この店での共演はごくたまであるが、音楽的相性が良い仲間の一人として気分良く演奏、影山ミキさんの歌も加わって、お客様が熱心に聴いて楽しんでくれた。

エムズはジャズバーであって、こじんまりとしたスペースが心地良く、間近で生演奏を楽める。出演者はお店が馴染みのピアニストに依頼、ピアニストがベーシストを頼んで出演となる。
ピアノとベースだけのデュオ編成だと、音楽的な相性が良くないと演奏がかみ合わぬこともあるので、このシステムがごく自然なこと。

この店のように定期的に出演させて頂いているライブだと、お互いのことが分かっている演奏者同士が、打ち合わせもなく譜面を出さず思いのままに上質のジャズを演奏、という流れが、お客様にとって心地よい楽しみになっていると思う。

これとは反対に、ジャズフェスでは初対面同士のセッションもある。ごく簡単な打ち合わせで、大抵は無事に収まる。これもまた新鮮で楽しく、出会いが縁で以後度々共演するようになることもある。