春節の経済効果

旧暦の正月「春節」連休で中国人が大挙して日本観光に来ているそうで、ドラッグストアなどで札束を持って買い物する光景をテレビで観た。
日本の免税製品が増えたことで、過去になく外国人の消費拡大となっているらしい。

つくづく時代の変化を感じる。私が中国に行ったのは2000~2006年、高度成長に入ったばかりで急速に変化しつつある時期。日本に比べると物価もかなり安く、多くの中国人は「日本人はお金持ち」のイメージを持っていた。

10年ひと昔で、テレビ映像を見ると「中国人はお金持ってんだなあ」と思ってしまう。
とは言え、あちらでは経済格差なども深刻なようで、日本で見る富裕中国人は一部とは思うが。

長年、東京でジャズ演奏をしてきて、お客様として出会う外国人の多くは欧米人、近隣の中国、韓国、東南アジアの方は稀で、時折お会いするのは日本在住の方。

中国近代史を見れば、戦前の上海でジャズが盛んに演奏された時代もあるが、それは外国人による植民地的な文化。
終戦から大陸は新体制となったが、強いナショナリズム文革」によって音楽も海外文化と隔絶。
1980年頃に改革開放でやっと海外への扉を開き、急速に流入した海外音楽はポップスやロック。
故にジャズに親しむ時代がなかったと考えられるが、ならば韓国や台湾からのお客様がいても良さそうなもんだが、そうでもない。

まあ、いずれにしても春節の経済効果はジャズ界には縁がなさそう

本日は銀座Jazz&Bar「エムズ」にベース酒井一郎氏とデュオで出演しますので、お立ち寄りください。落着いた雰囲気と上質のジャズで”おもてなし”いたします。

そういえばこのお店に以前、香港からのお客様が来店して、お気に召して2度もお越しになってくれた。その内またお会いできるかな?