昭和洋楽も小出しに

昨日は秋晴れの横浜へ。

「俺のフレンチ YOKOHAMA」に、午後1時過ぎからランチ・ソロ演奏。
午後3時過ぎから、ベース、菊田茂伸さん、ドラム吉岡大輔さんと合流してトリオ編成に。

菊田くんとは共演何度目かだが、吉岡さんから「初共演宜しくお願いします」と挨拶されて、「あれ、そうだったけ?」と。
「俺の」控室で何度か顔を合わせて会話もしていたので、既に共演したような気がしていた。

40代、中堅にかかる吉岡さんは、一見するとハードなプレイをしそうに見えるが、そのドラムは繊細で音量バランスが良く、トリオ演奏も楽しく進んだ。

こんな曲もやってみようかと思いつき、「さらばジャマイカ」"Jamaica farewell"を。
譜面を用意してなかったので、控室で簡単に書いて口頭説明して弾き語り。

私から上の世代には懐かしいハリー・ベラフォンテのヒット曲だが、50代より若い方には曲名も歌手名も分からない。

1960年代は世界的大スターで来日もしたが、同時代のナットキングコールやシナトラに比べて今はその名を知る人は少ないのは、ジャズというくくりでないからか。

最近、「俺の」シリーズではジャズ以外の昭和洋楽も小出しに織り交ぜている。

一昨日のトリオセッションでは「ケンタッキーの青い月」"Blue moon of Kentucky"をやってお客様に受けた。

その演奏後にベーシスト座小田(ざこた)くんが「これはどういう曲ですか?」と聞くので、「カントリーのブルーグラス名曲」だと答えると、「へえ、じゃあ、私は知っていないといけないはずだけど、知らなかったです」

「そうれはどういうことで?」と聞くと、米国留学して住んだのが南部アラバマ州で、カントリー音楽の中心地テネシー州がすぐ隣だとか。
まあ、こういう昔の曲は、ご当地生まれの若者とて知らないこともあるだろう。

スタンダードジャズと昭和洋楽だけという私のレパートリーが、若いお客様にも喜んでもらえて仕事になるというのは、実にどうも、ありがたいことである。