プラターズ

小学生の頃、家に「プラターズ」のレコードがあって、「オンリーユー」「煙が目にしみる」「トワイライトタイム」「港の灯り(ハーバーライツ)」「夕陽に赤い帆」などの歌に魅了された。
 
ドゥワップと呼ばれるコーラスのスタイルは、多分40年代の人気コーラス「インクスポッツ」などが前身かと思われる。
50年代後半、プラターズも多くのジャズ曲を録音しているが、ロックンロールの影響を受けた「オンリーユー」「ユーネバーノウ」が大ヒットしたのは、この時代がジャズからポップへの分岐点だったのだろう。
 
リードヴォーカル、トニー・ウイリアムスの熱唱が印象的だが、私が知った60年代初頭には別の歌手に変わっていたようだ。
 
小学生の私には「トワイライトタイム」「グレートプリテンダー」などの英題は理解出来なかったが、邦題「夕陽に赤い帆」「港の灯り」などは音楽と共に美しい風景が想像できた。
 
しかし、「煙が目にしみる」は大人の煙草しか想像出来なかった。
例えその当時この歌詞を知っても子供には理解が難しかっただろう。
 
♪私の恋を大丈夫かいって聞く連中に
当然さ、この恋は本物だからと答えた
でも、失恋して、涙が隠せない私
ほらやっぱりと笑う友人に微んで言う
君だって、恋の炎が消えた時は、煙が目にしみるんだと♪
 
ジェローム・カーンの名曲だが、歌詞の主人公は友人に笑われるほど惚れっぽくて何度も失恋しているのか、それともこの友人は、人の失恋を笑うような根性悪なのか・・・、というような余計な疑問は持たずに、時折弾き語る。
 
さて、本日はお昼過ぎに東銀座「俺の揚子江」ランチタイム・。
銀座八丁目に移動して、「俺のフレンチ・ターブルタク」、いずれもソロ弾き語り出演で、夜まで。