よく"Around the world"を弾き語る時に必ずこの映画のテーマだと話すが、実際見たのははるか以前テレビで、鎌倉の大仏とフランク・シナトラがワンシーンのみ出演した記憶しかなかった。
19世紀の仏作家ジュールベルヌの小説が原作でという前置き部分が長く、テーマ曲もなかなか出ず、天空を優雅に飛ぶ気球にやっとあのヴィクター・ヤングの名曲が流れて、今更ながらの感動を覚えた。
欧州からは船旅でインドを経て香港から横浜へ。
設定は1872年、明治初頭なのでちょんまげ姿の人が多いのは頷ける。
鎌倉の大仏付近のシーンは良かったが、街の風景になると女性の日本髪が奇妙で屋台は全く中国風、他も日中混合の風景。
多分、鎌倉ロケの後はハリウッドで撮影されたんだろう。
1957年の映画だからと思うが、 つい10年ほど前のこと、世田谷にある知人の録音スタジオがフランスの音響専門誌に紹介された記事も変だった。
スタジオの写真で、天井から下がるビデオインジェクターのスクリーンに何故か中国の京劇が写っている。
オーナーに聞くと「スクリーンには何も映してなかったけど向こうが勝手にはめ込んだ。日本も中国も分からないんだろうね」。
私もヨーロッパ諸国の違いが分かるようで分からない、お互い様か。
さて本日、「俺のフレンチ・ターブル・タク」「俺の割烹」、2店舗掛け持ちソロ出演。
"Around the world",映画を思い出しながら弾き語りします。