ニューカレドニアの今

以前、ニューカレドニアでの仕事でお世話になった当時の観光局長Sさん、以来、北村さんや私のライブにご常連でお越しになってくれる。

私と同年で、仏語「枯葉」を特訓してくれた方なので、今もお越しになると発音などに緊張しつつであるが、60歳で退職された。

今もあちらに行くことがあるのか聞いてみた。
「年一程度は行きますが、今年はフランスからの独立是非を問う選挙があって、5月辺りまでは落ち着かないから行くとしてもその後ですね」

行政は独自だがフランスの一部、それが独立となると国家補償など何かと大変なこともあって、ここ20年ほど賛否両論が取りざたされているそうだ。

いざ独立となると在住のフランス人が引き上げることになり、メラネシア系でフランス国籍となっている人も含めるとかなりの数になる。

移民問題も深刻なフランスなので、Sさん「マクロンさんにとって今年の3大問題のひとつだと思いますよ」と。

この先、演奏に行く機会が再びあるかどうか分からないが、「天国に一番近い島」と言われる南洋の島も現実はのんびりだけでは暮らせないのは、当然の話か。