ノクターン2

昨日の続きになるが、映画「愛情物語」(1956年)は、1930~40年代活躍した実在のピアニスト、エディー・ジューチンの生涯。

ジューチン役をタイロン・パワー、最初の妻をキム・ノヴァクが演じた。

実際のジューチン楽団テーマ曲はショパンの「ノクターン」をアレンジした”MyTwilight Dream”だったが、映画化で”To Love Again”に変更されて世界的に知られた。

ジューチンを支えた最初の妻が早世、ショックから幼い息子ピーターを叔父夫婦に託し出征、太平洋戦線へ。
戦争から戻って、ピーターとの親子愛の復活、そして息子の面倒をみてきた女性との再婚、そんなストーリーから「愛ふたたび」"To Love Again"になったのだろう。

実際の息子ピーター・ジューチンもピアニストとして活躍、映画と事実の違いを本にしたそうで、テーマ曲タイトル変更などどう書いてあるか気になる。

ピアノ演奏の吹き替えがカーメン・キャバレロ
ジューチンと同系列の「スイートミュージック」の名ピアニストで、80年代まで活躍し、日本でも人気が高く毎年来日していた。

子供の頃、母が買ったキャバレロLPレコードがあった。
「世界の名曲」とか何とか言う、「旅愁」「ローレライ」など世界の民謡などの曲集だった。

その煌びやかな音色をジャズピアノより先に馴染んでいたので、後で「トゥーラブアゲイン」を知った時、「あぁ、この音色」という懐かしさすら覚えた。
 
日本でジューチン・スタイルのピアニストと言えば、秋満義孝さん。
今夏で89歳を迎えられるが大変お元気で、日本ジャズピアニスト“重鎮”として尊敬している。