禁酒法の時代

昨日は午後にピアノレッスン、その後、銀座「シグナス」にレギュラートリオ(酒井一郎B、八城邦義Dr)で出演。

"Tea for two"と"Cocktails for two"を続けて演奏。

"Tea for two"「二人でお茶を」は1925年、作曲された当時のアメリカは禁酒法だった、それで「お茶」なのか。
そして、"Cocktails for two"「カクテルフォートゥー」は1934年、禁酒法が解禁になった直後、2曲のタイトル酷似は、あえて意識したのかもしれない。

禁酒法時代は1920~1933年、シカゴではアル・カポネが暗躍、闇醸造、闇酒場などの横行は映画などで知る通り。

私の祖母が米国に滞在したのが正にこの時期で、シアトル近くの町に8年暮らした。

子供時分に聞いた話によると、一般の人が映画にあるような闇酒場を利用することはなかった。
シアトルから車でカナダへ行くと禁酒法もなく自由に飲めたが、しこたま飲んで戻る途中、崖から転落する事故も多かったそうだ。

それが叶わぬ人は、工業用アルコールを飲んで死亡する人もいたとか。

ジャズが盛んになっていく時代に、犠牲者まで出した禁酒法があったなんて不思議だが、解禁された喜びが「カクテルフォートゥー」のヴァースにある(私はピアノ演奏のみで歌っておりませんが)。

♪喜びを謳歌する素晴らしさ、もう隠れることもなく、堂々と皆で分かち合おう♪

さて、本日は銀座「スイング」に出演。
北村英治さん、谷口英治さんのダブルクラリネット