とりたててエルビスファンでもなかったが、スタートで歌うアップテンポの”C.C Rider”が今も忘れられない。
その後ジャズを好きになって、20歳頃買ったレッド・ガーランドのアルバムに”See See Rider”というブルース曲が収録されていた。
”C.C”と”See see”、片やロックで片やジャズ、テンポはスローだしメロディーも違うから別の曲かと思いつつも、タイトルの酷似が気になった。
かなり後になってこの2曲が同じで、更に60年代の映画「イージーライダー」との関連も知った。
ブルースの歌詞には性的な表現が多く、”Easy rider”は好色な女性(或いは男性)のことで、この”Easy”を婉曲して、”C.C”(一説によると南北戦争の騎兵隊の略語とも)、或いは”See See”になったそうだ。
♪C.C.ライダー、なんてこったい、俺をその気にさせといて、他の男が帰ってくるなんて♪
歌詞は修羅場だが、プレスリーのあまりにもカッコいい歌いっぷりが今も記憶にある。
古典的録音を探すと、1924年にマ・レイニーという女性歌手の録音が最初だそうで、プレスリーとは全く違う曲に聴こえる。
その違いもブルースの特徴で、メロディーは個々人が好きに歌って良いところが面白い。
ちょっと、やってみたい気になっている・・・、と、書くと、またリクエストされる恐れがあるので、未定としておこう。