クラシックがバッハから200年余りで現代曲へと進化したように、ジャズは20世紀の100年間に登場した様々なスタイルがある。
私のレパートリーの大半は、ほぼ1910年代から60年代のジャズ、映画音楽、ラテンその他。
生まれたのは1955年で、ロックが誕生して進化していった時代、少年期にはロックが好きだったが、何故かそれ以前の音楽というか時代と言うかに強くひかれて、現在に至っている。
若手の頃は、ビパップ、モダン、フュージョンなど、ジャズの様々なスタイルも魅力的に感じてトライして、時流のポップスも手掛けたが、心底好きというのが現在のスタイルということになるのだろう。
クラリネットの谷口英治さんとの会話で、私が自身の音楽性を「かなり偏っていると思う」と言うと、「ストライクゾーンが狭いってことですね」、上手い表現だと思う。