ニュースで聞いた「忘年会スルー」、若い世代に忘年会を嫌って参加しないことが増えているそうだ。
サラリーマン経験のない私も、若手の頃には忘年会があった。
その時々のレギュラーバンドでの集まりや、横のつながりもあった。
先輩格の〇〇さんの忘年会やるよ、と、携帯のない時代に仕事先の口コミ、夜の演奏時間と重なるので「その日は仕事」と言えば断り易く、基本は自由参加。
ではあったが、仕事の顔つなぎで渋々という人もいたのは、バンド仕事も多かった高度成長時代。
会社経費などないので、先輩格が多めに支払い若手は安い均一料金で割り勘、つましい昭和な師走風景だった。
酒が翌日残るのをしんどいと感じたのが30代の終わり、意識的に酒量を減らして45歳、北村英治さんとの共演が始まる。
お酒を飲まないリーダーと演奏以外のおつきあいは飲むより食べる、忘年会はないが新年会はあった。
2年ほど前の1月、レギュラー諸氏が休みの日に中華料理店に集合、鷹揚なリーダー「お酒は好きに注文して」と。
皆一応は飲めるが呑兵衛とておらず、紹興酒を軽く二、三杯、美味料理で満腹になり、全てリーダーのおごり、スルーする理由などあろうはずもない。