映画と音楽103-アニメとジャズ

ディズニー映画「シンデレラ」(1950)の曲「いつか王子様が」"Someday My Prine Will Come"、マイルス・デイビスビル・エヴァンスなどが録音しスタンダードジャズになった。
不思議の国のアリス」"Alice In Wonderland"もビル・エヴァンスオスカー・ピーターソン他の録音がある。
これらの長編アニメ作品が制作されたのは1940~50年代前半、大衆音楽の主流はジャズだった。
短編作品も「チップ&デール」が"Little Girl"(ナット・キング・コールも録音したジャズ曲)を歌ったり、「トム&ジェリー」で深夜のジャムセッションなど。

これらの短編作品は私の子供時代から後の時代まで多くテレビ放映され、ほとんどが「ハンナ&バーベラ」制作だった。

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70年代半ば、東京12チャンネル(現:テレビ東京)で平日夕方放送されていた「キッドボックス」で、人形コマ撮りとデューク・エリントン共演を観た。
エリントンがピアノを弾く脇で小さな人形たちが踊るが一人だけ踊らない、仲間が「君も踊ろうよ」と誘うが「ふん」とすねる、そこでエリントンおじさん「じゃ、これはどうだい」とピアノでスイングを弾くと、足が腰が動き出して皆で楽しく踊りましたとさ、だった。

80年代、ビデオに留守録したアニメは池でカエルたちがジャムセッションするカラー短編、音楽の雰囲気からすると40年代の作品だろうか。
途中「おや?」と気になったをシーンをスロー再生したら、ファッツ・ウォーラー(ピアノ&歌)そっくりなカエルが腕に注射してさっといなくなる。
子供向けのはず、通常再生では分からぬスピードで何故このようなシーンを挿入したのか、当時の実体として描いたのか、今も鮮烈な記憶として残る。