映画と音楽145ー中国酒と銭湯

昨日更新でタイトル「洋酒と泉」を忘れてすみません。

 

本日「洋」と音楽抜きの話で、中国映画「心の湯」(1999)、日本公開は2001年。北京の伝統的住居「胡同」(フートン)の銭湯が舞台で、開発で失われる文化への惜別を描いた作品。
主演は名優、朱 旭(チュー・シュー)、湯に浮かべたお盆に徳利とお猪口は日本の温泉そっくりだが、中身は「白酒」(バイチュー)というコウリャン焼酎。
無色透明でアルコール60度ほどあり香りも強い、安価な庶民の酒。
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中国に行くまではお茶と言えばウーロン茶、お酒と言えば紹興酒と思っていたが、いずれも南方の産物で、北京に元々ウーロン茶も紹興酒もなかった。
福建省のウーロン茶を1980年代に日本のサントリーが商品化して日中両国で一般化、その後も北京には紹興酒のない飲食店が多かった。

 

銭湯も日本独特と思っていたが北京の胡同散策で見かけた。

2002年撮影で看板「利園浴池」の右に「男性昼間15元(約200円)、夜20元(約260円)、サウナ無料、足マッサージ20元」などとある。

急速な開発で胡同は高層マンションに、銭湯はスパ&サウナに変わったらしい。

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映画と音楽シリーズはちょっとお休み、明日は別の話題を更新予定。