ジャズという音楽は即興のアドリブを自由気ままに楽しんで演奏する魅力、なので普段の練習など人に話す事でないと若手時分から思って来た。
40代で弾き語り始めた頃も仲間内にもお客様にも「シャレでやってるだけ、練習なんかしてません」と言っていた。
ところが、ピアノ、歌、トーク、練習を重ね、自分の録音を聴いて「自分はこれ以上伸びることはないか」と落ち込み、その翌日は気を取り直してまた練習の繰り返しだった。
ステージに立つ身として人にこう見られたい精神は必要だが、練習してません顔をしていたのは50代過ぎまでで以後徐々に変化した。
66歳半の今は練習に明け暮れる日々を人に話す事に抵抗なく、ブログにも書いている。
東京時代と違って自宅で思いっきり音と声が出せることがありがたく、コロナヒマもあって練習量は格段に増え、創作意欲と己の伸びしろがあることを実感する。
出演を頂いているラジオ放送講座ではむしろそういう話を求められていて、自作台本のトーク練習を重ねている。
調子が出ると「なんてぇことで」と落語口調になるのがどうもいけない。