外来語トランプ

一時アメリカに住んでいた祖母は日常生活でも僅かながら英単語が混ざっていた。
兄とトランプで遊ぶ時に「おじいさんはよくそのプレインカードでポーカーをやってたよ」と言っていたのを耳にした。

確かに英語では"Playing card"で日本語の「トランプ」は通じないと聞いていたが、
テレビでアメリカの大統領ドナルドトランプ氏をデザインしたトランプを紹介していた。

あれ?と思って調べたら、アメリカのある会社が歴代大統領をデザインして作っているのだそうで、日本人としてベタすぎる洒落が通じないところが残念だ。

日本語「トランプ」の語源を調べると、中世のカードゲーム"Triumph"(トライアンフ:勝利、征服者の意味)に由来する英語で、明治時代に外国人が「切り札」の意味で「トランプ!」と言ったことに由来するらしい。

本来別の意味から日本語化した外来語は方言にもある。

郷里福井では「輪ゴム」のことを「チューブ」と言う。
多分、筒状のゴム、自転車のタイヤなどのチューブから転化したものかと思う。

もうひとつ、ゴム紐(パンツのゴムなど)のことを「イラチカ」と言う。
一説によると、大正時代に繊維技術を学ぶために招いたイタリア人技師が、ゴムの弾力を指す「エラスティコ」と言った伊語からだそうだ。

東京生活が長い私には、こういった独特の方言を今も福井の若者が日常的に口にするかは不明。