がかった

昨日、銀座「俺のフレンチ銀座コリドー街」にソロ出演、多くのお客様で混んだ。

久々に"You belong to me"を弾き語った。
こういうポピュラーがかった曲も好きだ。

”がかった”と言うのは、例えば「ステラバイスターライト」「煙が目に染みる」などジャズっぽく通好みな曲に比べて、「慕情」とか「ムーンリバー」といった往年のポピュラーヒットソング、だけど一応ジャズという・・・と、言葉での表現は難しい。

明確な線引きは出来ないまでも、インスト(器楽演奏)において「ステラ」などは好んで取り上げられるが「ユービロング~」「慕情」など”がかった”曲を演奏で取り上げてアドリブするというのはごく少ない。

例えば、ヘンリー・マンシーニが映画音楽として書いた「酒とバラの日々」は、ジャズ曲としても好まれるが、同じ作曲家の「ひまわり」は、ジャズっぽいよりもメロディーをきっちり演奏する方が好まれる。

酒とバラの日々」は1962年、「ひまわり」は1970年、この8年、ちょうどビートルズのデビューと解散時期に重なり、世界的な大衆音楽がロックなどポップな方向へ変化した時代でもある。

とかなんとか、”がかった”も時代云々も、お客様には関わりなく音楽を楽しんで頂ければそれで良い。

ではありますが、こちらとしては1曲1曲にあれやこれやの思いがあり、その思いが曲毎の色と味として伝われば、是幸いなのであります。