開演前の控室で北村さんの思い出話。
伊豆のホテルでのディナーショーで、前日の夜に専用車をボーヤ(*バンド専属スタッフ)が運転し先発。
東京-伊豆、今なら車で2時間ほどだが、高速がない時代でかなり時間がかかったことと思う。
若いボーヤは熱海辺りの海岸で泳いで仮眠、翌日、伊豆の道路走行中、脇の田んぼに転落し横転。
そこを北村さんの車が通りかかった。
フロントガラスは割れ、ギアーアンプは転げ出て田んぼの泥まみれだったが、ボーヤは怪我もなく、アンプを回収して車を道路に戻すとエンジンがかかった。
ボーヤは水中眼鏡をして運転し無事ホテル到着、アンプの泥を落とすと電源が入って音が出る、「あー、良かった」と。
北村さん「まずい!(汗)」と思いつつの演奏だったが、どこからもクレームなく無事終わったそうだ。
今ならワイドショーネタの問題満載の話だが、何事もなく終わった昭和な話。
*ボーヤ
今は「ローディー」という言葉が主流。バンドのスタッフとして楽器運搬などを手伝うアルバイト。