2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

台本追記ー先輩話1

昨日まで書かせてもらった舞台「青空のある限り」に登場した昭和24年の若きジャズ演奏家たち、その世代が40代の終わりを迎える頃に私は駆け出しピアニストとして共演させて頂いた。 先輩から伺うリアルな進駐軍時代の話はまるで映画を観るようだった。 …

台本8-幕が降りる

舞台は昭和24年の話で、ピアノを弾くシーンに選んだのは"To Each His Own"、終戦直後のヒット曲で雰囲気に合った。舞台上のテーブルに置かれた小道具に当時の米国雑誌「ライフ」や「ソングフォリオ」があった。「ソングフォリオ」は進駐米軍が持って来た譜…

台本7-バーチャル体験

この舞台に描かれるジャズ演奏家は、実際私が若手の頃に40~50代で共演、リアルな体験談はまるで映画のような非日常感、タイムスリップで覗いてみたい思いに駆られた。その時代のピアニストを演じることは正にバーチャル体験であり、台本に書かれた諸所…

台本6―ジャグリング

大阪での休演日、地元情報誌で老舗ジャズライブ「ロイヤルホース」に北村英治さん来演を知り竹花くんを誘った。過去1~2度共演しただけの憧れの人、ご挨拶して地元メンバーとのセッションを拝聴。共演ミュージシャンが羨ましく、この4年後にレギュラーピ…

台本5-アイドル

昨日、銀座「スイング」、先月は緊急事態宣言でライブ延期となり久々。 右近 茂TS 熊倉未佐子Cl 山口雄三B 八城邦義Dr。 「ローズルーム」でスタート、メンバーで最も若い熊倉さんは北村さんのアレンジをよく覚えていて、イントロ~セカンドリフ~エンディン…

台本4-開幕

本日、銀座「スイング」リーダー出演。右近 茂TS 熊倉未佐子Cl 山口雄三B 八城邦義Dr。有料動画配信のご案内はこちら. 台本4―開幕舞台告知を兼ねたテレビ出演があり稽古場を離れて神奈川県の緑山スタジオへ。尾藤イサオさんとコーラス3人、バンドは私の演…

台本3ー知恵熱

「本読み」とは文字通り台本を読むことだが、最初から俳優さんは生き生きとした芝居のセリフ、<聞いてないよ!>だった。まるでフォーマルな式典に普段着で参列した心境で、自分のセリフに近づくと<来るぞ来るぞ>緊張急上昇。役柄は広島の原爆で両親を亡…

台本2-スイングジャズ

昨日、銀座「俺のやきとり銀座9丁目店」、街も店も人が少なく、演奏も音量控えめ。ノンアルコール営業の厳しさが続く。帰路、新橋駅から東京駅で乗り換えた電車も隣席はずっと空いたまま、気は楽だがこの状況が続くことは喜べない。 台本2-スイングジャズ…

台本1-プロデューサー

昨日「俺のフレンチ横浜」ランチはソロ弾き語り、夕刻はテナーサックスの中江裕気さんと。満席とまでいななかったが、まずまずのお客様。 本日は銀座「俺のやきとり銀座9丁目店」ソロ出演。 台本1-プロデューサー 1995年、40歳、以前よく共演した女…

初めての台本

26日の銀座「スイング」に向けて選曲アレンジをしてきたが、緊急事態宣言中で70分ワンステージに変更の連絡、曲数が限定されることになって残念。 本日は「俺のフレンチ横浜」出演だが、こちらもランチと夕刻の2回のみ。 昨日ブログで譜面の説明に引用…

譜面に書き込む

昨日のブログアップは夕方でした、遅くなってすみません。 早朝起きぬけにアレンジのアイデアがひらめいてパソコン起動し譜面入力、ブログ下書きを確認して保存。朝食をとって再び譜面とピアノに向かい・・・。 午後4時近くに知人からメール<本日はお休み…

映画と音楽147ーCM音楽

以前ブログに、映画「グレンミラー物語」でグレン・ミラー(ジェームス・スチュアート)が「ムーライトセレナーデ」作曲するシーンで、五線紙に薄く音符の下書きが見える話を書いた。 作曲家の著作権使用料金は死後50年間(現在70年間に延長)支払われる…

映画と音楽146-黄金の腕

久々の映画と音楽、私はとりたててフランク・シナトラの大ファンでもないが、映画はブログに何作か書いている。「黄金の腕」"The Man With The Golden Arm"(1955)、若い頃ジャズ関本に紹介されていて気になっていたが、観たのは随分後になって。 薬物…

ペンタトニック

朔日まで3音音階「トリコルド」、4音音階「テトラコルド」を紹介、本日は5音音階の「ペンタトニック・スケール」。例えば、ド・レ・ミ・ソ・ラ、1オクターブ上のドを除いた5音。「マイガール」(テンプテーションズ)を御存知ならあのイントロがドーレ…

かごめかごめ

朔日紹介した「じゃんけん」「チャルメラ」は3音構成「トリコルド」、4音になると「テトラコルド」で、例は「かごめかごめ」〽かーごめ、かごめ、籠の中の鳥は・・・、下の音からミ・ソ・ラ・シの4音構成、これはわらべ歌だが、昨日の「じゃんけん」と同…

じゃんけん

中国語学習を趣味にしていた頃に「じゃんけん」の言い方を覚えた。実際に使ったことはないが、グーチョキパーは「石頭・剪刀・布」(シートウ・ジェンタオ・プー)、石とハサミは日本と同じだが、紙でなく布。意外と英語は日本と同じ「ロック・ペーパー・シザ…

暫時停止リターン

ブログ「偶然」で北京空港で自動換金機に「紙幣は一枚づづ挿入」の日本語表示が目に入らず、いきなり重ねて挿入して「暫時停止」の失態を書いた。何かにつけて説明書の文言を読み飛ばしたり思い込みでの失敗は多く、ネット通販他のの申し込み入力も手間取る…

近況 禁酒法に奮闘する

先日のブログで1920年代米国の禁酒法になぞらえた緊急事態宣言、延長されて飲食店はノンアルコール営業で頑張っている。関係者の話だと売上に占める酒の比率はレストラン3割、居酒屋8割とのこと。 先日出演した「俺のフレンチ・イタリアン青山」では宅…

追記2-北京道路

2000年の北京はマイカー保有率が低く、平日朝夕のラッシュ時を除いて移動はタクシーが快適便利だった。3ランクあって一番安いワンメーター10元(130円)は小型、ドアを開けるにも(基本手動)力が必要な車もあり、なるべく上ランクを狙って拾った…

追記1-北京地鉄

話の続きで2000年当時の北京風景。有名繁華街「王府井」は真新しい「東方新天地」「新東安市場」などの大型商業施設に若々しい今を感じる一方で、すぐ脇の路地は夜になると暗く古風な建物も残っていた。通りかかった洋品店は、子供の頃こんな店にあんな…

偶然6-幸運

一日観光も終盤、テレビ語学番組で知った「北海公園」に行き「九龍壁」を見て、池と風にそよぐ柳は古都の美しい夕暮れ風情。繁華街「王府井」(ワンフーチン)交差点まで行ってもらって料金清算。リスクメモ『貸切料金に高速代など上乗せされることがあるので…

偶然5―買い物の教訓

「八達嶺長城」は現在とは全く別世界で、駐車場も整備されておらずただの空き地で車も人も少なかった。平屋作りの土産店2件と露店が少し、「テレビ中国語会話」で見た通り実に素朴な風景。離れてポツんと建っている粗末な木造の小屋は「厠所」(トイレ)。…

偶然4ー砂漠で針

北京の繁華街「王府井」(ワンフーチン)は凄い人混みでタクシーを拾うのも苦労してやっと乗車。助手席の私の前に乗務員証、顔写真が空港から乗って明日の貸切予約しているチョウさんと似ている、しかし運転手は髪型も服装も違って年も若い。何か変だとチョ…

偶然3-繁華街

ホテルに到着して「テレビ中国語会話」のフロント風景が現実となり練習した言葉でチェックイン。部屋に落ち着いて、タクシー運転手の名刺を見る・・・、よさそうな人だし貸切予約しよう、でも言葉に自信がないとしばし悩み思い切って電話、何度も条件確認し…

偶然2-空港にて

昨日からの続き。北京空港の自動換金機に紙幣を重ねて挿入し機械停止、慌てて周囲を見ると二階に銀行の表示で階段を駆け上がり窓口へ。 パニくって中国語と英語とごちゃまぜの訴えを察してくれた職員さん、鍵をもって出てきて機械を空け紙幣を戻し換金もして…

偶然1-ホテル

今年のゴールデンウイーク中、都内の飲食店は緊急事態宣言、酒類提供なしなどの影響で厳しい営業となった店が多い。 昨日ソロ出演した「俺のフレンチ・イタリアン青山」も連休中やはり客足は伸びなかったが、ウーバーイーツなど宅配は意外に多かったそうだ。…

シリーズお休み

本日、「俺のフレンチ・イタリアン青山」ソロ出演。 12:30 / 15:00 / 18:00 3回ステージ。 「映画と音楽」シリーズもさすがに思い出すネタも少なくなった。 こんなブログでもお読みになってくれる方がいらしてメールを頂くので、思い出す話…

映画と音楽145ー中国酒と銭湯

昨日更新でタイトル「洋酒と泉」を忘れてすみません。 本日「洋」と音楽抜きの話で、中国映画「心の湯」(1999)、日本公開は2001年。北京の伝統的住居「胡同」(フートン)の銭湯が舞台で、開発で失われる文化への惜別を描いた作品。主演は名優、朱…

映画と音楽144-映画と泉

映画「愛の泉」"Three Coins In The Fountain"(1954)、テーマ曲はイージーリスニングか何かで覚えて演奏するようになり、ジャズっぽい曲でもなくピアノソロで演奏することが多く、時折リクエストもあったのは昭和時代。 30歳近くになって初めてテレ…

映画と音楽143-洋酒と憧れ

洋酒が高級品だった時代、有名銘柄のボトルは演奏に行くホテルのバーなどで見るだけ、日常にはなく本の知識だけで映画のシーンも印象に残った。 「ベルモット」は、ワインにハーブなど浸したリキュールでカクテルに使用される、映画「お熱いのがお好き」に登…